人事採用のプロがアドバイスする『就職塾』 の日記
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薬学、バイオ系学生の就職とキャリアを考える③
2014.08.02
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一概に薬学部出身だから、とか、バイオ系卒だから、最初はMRで就職したから…とか一つにまとめて話すことができない話ではありますが、今日はそんな話を書いてみます。
「最初で勤めた会社で、まずは3年」
って、みなさんよく耳にしたことがあると思います。
とはいえ、その裏では「長く勤めることのできる会社を希望したい」人が多いのも事実。
全学部、全学科卒の方に言えることですが、一つの会社に一生勤めあげるなんてことは、まずありえない、もしくは、少なくなってきたことを受け止めるべき時が来ています。
私の個人的な友人で、大学生の時からとても保守的で、
「やっぱり、大手に入らないとダメだよ!」
と言っていた友人がいました。
おそらく、誰でも名前が知っているとっても有名な会社に就職して、
「だいたい将来も見えているし、安定している」
なんて言っていた彼。
数か月前に、久々に東京に戻って来たから会おう!と言われて、会ってみたら
「実は転職したから、東京に戻ってきたんだよね」
ってことでした。
その業界がどこで、どんな転職をしたのか、ここでは伏せますが
「あの業界の、あんな企業の人でも転職するの?」
と言うことが、結構普通になりました。
薬学、バイオ系学生の方々に、一番声を酸っぱくして言いたいことがあります。
①30歳までに何を身に着けられるか?
②修士、博士課程の方は30歳までの時間が(学部卒に比べて)短いので、
最初に就職する業界・職種を余計に慎重に選ぶ必要がある。
③30歳、30代前半以降は、全く畑違いの業界に転職することは、まず不可能
たとえば、下記の事例を見てみてください。
・薬剤師として調剤に就職⇒32歳まで勤め上げてMRやCRAのになってみたい
⇒転職できる確率はかなり低い(まず無理でしょう…)
・新卒でMRに転職⇒ビジネススキルや専門知識も磨かれた20代後半
⇒そんなに苦労せず、大体の仕事に転職できます。
どうして、こういう差が出るのか?
こういうことも、事例を交えて説明していきたいと思います。